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今だ届かぬ子供達と医者達の悲鳴2008年11月29日21:12 製作
産婦人科医に小児科医の減少で膨れ上がる『子供医学会の悲鳴』.そして日に日に増して行く『医師不足による悪循環』,そして出来上がる『病院たらい回し』.
一体いつからこの日本は『子供を産めない,産みにくい国』になってしまったんだろう.
そもそも本来『医療社会』は『銭を稼いでなんぼ』ではない.外科や内科は勿論の事,精神科に産婦人科に小児科,耳鼻科に整形外科等と『人の身体』に対して,経験や知識を駆使し,ありとあらゆるトラブルに対処する.そして裏では,新薬製作や最新ウイルス等の情報網を駆使したりと,日夜『人の身体』と戦をする『治療機関』である.『犯罪に対しての警察』ならば『人の身体に対しての病院』と言ったところだろう.
そんな『医療社会』は今,崩壊の道を突き進んでいる.
救急搬送したくても「医者がいない」と追い返される『たらい回し』になり,どんなに設備がしっかりしていても肝心の『担当医』が去り続くことで起きる『病院閉鎖』や『格下げ』,全力で治療しても起こる『死』で『裁判』になったり,医者達の過酷を極めた『多重労働』と,これでもか!と言えるほど『病院問題』が膨れ上がっているが,これらは近年のある事をしたのがきっかけで起こったのが大半であり,数々の『病院問題』の根っこであると俺は見ている.
その『ある事』とは,『若き医者達への規制緩和』である.
そもそも病院社会内での人員配置は最重要要素の一つである.
医者の卵達なら誰でも「この病院に行きたい」「この科に着きたい」等の希望が膨らむだろうが,「こいつはこの科に」「こいつはこの病院に送り込んで…」等,病院の院長などの関係者絶妙に配置されるので『人欠悲鳴』はまず皆無.もし小さい病院からでかい病院へ「今人手不足なので,誰か○○科の人間を下さい」と要請があれば「なら○○を派遣しましょう」等の応急処置が楽に,容易にできるため『医師不足』を最小限に抑えられるだろう.そしてたとえ「外科に行きたい」等の『科の希望』があったとしても,そうは問屋が許さない.そこを『選定』等をして,他の科に目を向けさせたりと『現実』を叩き込ませて『科医の偏り』を防ぐことにも繋がる.これはありとあらゆる社会でも同じである.たとえエリート大学生が一流企業に就職を狙ったところでそう簡単に入れるわけが無いし,無事に就職出来たとしても結果を出せなければ社会の都合で『転属』や『クビ』等『ふるい落とし』が有り得るわけである.当然警察でも『人員規制』は必要である.各科に配属変えをしたければ基礎訓練を積んで『科のプロとして通用するか』のテストを受けてはライバル達との競争が必
要である
.
人の命と直接関わる『病院社会』なら尚更『人員規制』には敏感でなければ行けない要素である.
…が,その『人員規制』を『緩和』してしまった事で,『病院社会の上下ピラミッド』は崩壊したと言えるだろう.
つまり,病院社会が『競争社会』となってしまったのである.
若き者達は仕事環境や給料面等の『大病院→好都合』に目が眩み,肝心の『中小病院→屋台骨』にまるで目を向けなくなる.その結果,屋台骨病院に『若き医者』が不足して『若手の登竜門である雑用担当』を『残りの医師達』でやらなければならなくなる.
『雑用役』が居ないとどうなるか…答えは『睡眠時間の激減』に尽きる.
たとえ医師だろうと所詮は俺らと同じ人間である.いくら救急用夜間当直が四六時中の医者であっても体力気力集中力の限界がある.その力を回復させるためにも『基本を若手に任せてのこまめな仮眠』が必要となる.手術等の『高度な医療』なら想像以上の『力』を使うために『仮眠』が取れないと『救急者対応』を取るにも取れなくなる.(故手塚治氏の原作漫画『ブラックジャック』を読んでれば本当によくわかる)そんな『殺人スケジュール』を毎日やっていたら,医療ミス等の事故やベテラン医師らの『依願退職者』が増加しないほうがおかしいし,急患搬送されても『力の限界』で拒否されるのも当然と言えるだろう.
たとえ看護士が増えて人員配置がしっかりしてようが,医療技術が発展して難病治療が楽になろうが,肝心の技術者である医療の主役『医師』が,特に中小病院からいなくなってしまえば,「病院に行きたくても行けない」だろう.たとえ国民健康保険をちゃんと持っていてもね.
この問題の対策はただ一つ,人員規制緩和を解除して『バランスのとれた人員配置』をすべしだと俺は見ている.
給付金総額の2兆円を使えるだけ使ってでも今すぐやるべきだと思う.『若手医師に医師経験を積ませるにもってこいの中小病院』が崩壊してしまったら『たらい回し』処では無くなってしまう.特に産婦人科と小児科がそうだが,後世のためにも『人員配置の重要性』を再認識させなければ,『病院崩壊』はあっという間に訪れるだろうと警告したい.
「お偉いさん方よ,若い衆のわがままを受け入れるにも程があることを頭に入れよ」
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