美容の極み

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Oct 04, 2009
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1.ワクチンの副作用報告、医療機関に要請へ…厚労省
2.新型インフルエンザ:ワクチン接種、16歳未満は保護者同伴 厚労省が実施要領
3.肺炎球菌ワクチン品切れ インフル重症化に備え注文殺到
4.接種の在り方説明で課長会議―新型インフルワクチンで厚労省
5.先進国では100歳まで生きる人が過半数に=研究
6.カルピス、原料由来の成分に血圧上昇の予防効果を確認
7.学会ダイジェスト:第45回欧州糖尿病学会
1) リラグルチドは体重増加と低血糖を伴わずに「HbA1c<7.0」の達成率を上げる
2) 心血管イベントの予測にはHbA1c測定を直接の血糖値測定と同様に実施すべき―Whitehall II試験から
3) 日本人2型糖尿病へのリラグルチド、単剤でもSU薬との併用でも有効
8.学会ダイジェスト:第32回日本高血圧学会
1) 実地医はもっと原発性アルドステロン症を疑って!
2) 脈波速度でみる動脈の硬さはCKDの予測因子
3) 積極的な保健指導で体重・血圧減、ただし“指導抵抗性”も2割
4) 高血圧患者の酸化ストレス防御能をシルニジピンが改善
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1.ワクチンの副作用報告、医療機関に要請へ…厚労省
読売新聞社2009年10月4日

厚生労働省は、新型インフルエンザワクチン接種後の副作用報告を受ける新たな仕組みを設けることを決めた。接種を委託する医療機関に、契約条件として報告を求める。
 健康が必ずしもすぐれない多くの人が接種することなどを考慮し、通常のワクチンよりも迅速な対応が必要だと判断した。接種が始まる今月中旬までに専用のファクス回線を準備し、都道府県を通じて医療機関に周知する。
 予防接種には、一定の割合で副作用が伴う。新型インフルエンザワクチンの場合、基礎疾患(持病)がある免疫の低い人たちなど計5400万人に接種してもらうが、副作用の発生頻度などはわかっていない。
 接種を受けた人が別の医師に体調不良などを相談することも想定し、委託医療機関以外にも、都道府県や市町村を通じて協力を呼びかける。集めた症例や副作用の発生率を公表する。重大な副作用については職員や専門家による現地調査も行い、接種事業そのものを継続するかどうか判断するという。
2.新型インフルエンザ:ワクチン接種、16歳未満は保護者同伴 厚労省が実施要領
毎日新聞社2009年10月4日

 新型インフルエンザのワクチン接種について、厚生労働省は実施の要綱・要領を公表した。16歳未満は保護者同伴を原則とすることなどが示され、接種の手順がほぼ固まった。
 ■時期
 約5400万人の優先接種対象者について厚労省は「妊婦は11月前半」など優先順位別に接種開始の目安を示しているが、具体的な開始日は各都道府県が随時ホームページなどで公表。対象者のうち接種を希望する人は開始日以降、年度末までいつでも接種できる。
 優先対象以外の人への接種については、厚労省が11月以降、ワクチンの在庫を調べ、実施可能かを判断する。
 国産、輸入のどちらを使うかは、原則として選べない。だが、国産の一部に使われている保存剤は、過去に発達障害との関連を指摘されたため、妊婦は保存剤なしのワクチンを希望できる。その場合、接種開始は11月後半の見通し。厚労省は「最近の研究では発達障害との関連は示されていない」としている。
 ■場所
 実施医療機関名は、各都道府県が月内に公表する。小児科や内科の診療所、基礎疾患を持つ入院患者がいる病院の大半が実施するとみられ、希望者は予約して接種を受ける。
 接種できるかかりつけ医がいない人については、国は市町村に対し、保健所などで接種場所を確保するよう要請。老人ホームなど外出困難な人がいる施設には医師が出向いて接種することも認める。
 ■費用
 1回3600円で、窓口で支払う。2回目については、同じ医療機関で受けた場合は2550円になる。
 季節性インフルエンザワクチンの定期接種では、予防接種法により経済的困窮者からは実費を徴収できない。政府は新型でも約900億円の予算を充て住民税非課税世帯の無料化を想定するが、実施主体は市町村で、非課税世帯に自己負担を求めたり、逆に減免対象を拡大する所もある。負担軽減の対象者は、市町村に証明書を発行してもらい、医療機関の窓口で提示する。


3.肺炎球菌ワクチン品切れ インフル重症化に備え注文殺到
朝日新聞社2009年10月3日

新型の豚インフルエンザの国内での流行がピークに近づき、肺炎を併発した高齢者らが重症化するのを防ぐ「肺炎球菌ワクチン」に注文が殺到、ほぼ品切れの状態となっている。知名度が低く、これまで医療機関が接種を呼びかけても反応は鈍かったが、新型インフルへの不安が需要をかき立てた形だ。
 国立感染症研究所によると、肺炎球菌はごくありふれた細菌で、健常者が体内に取り込んでも症状は出ない。だが、インフルエンザなどで抵抗力が低下した高齢者や乳幼児の場合は、肺炎を起こしやすくなる。肺炎の原因の3割が肺炎球菌とみられる。
 成人向けワクチンの国内唯一の販売元の万有製薬(東京)によると、ワクチンはすべて親会社の米製薬大手メルクから輸入。08年の国内供給量は約27万人分で、季節性インフルワクチンの推定使用量(07年度約2260万本)に比べ圧倒的に少なかった。
 ところが、8月に国内で新型インフル感染者が肺炎で死亡したことが確認されると、医療機関からにわかに注文が殺到。8月の出荷は前年同月比10倍に。大阪市都島区のしゃくど循環器・内科では入荷が止まった9月以降、患者から求められても接種できない状態が続いている。赤土(しゃくど)正洋院長は「急激な需要増に対応出来ないのは分かるけれど……」と戸惑いを隠さない。
 大阪大医学部の朝野和典教授(感染制御学)によると、肺炎球菌ワクチンの接種は欧米を中心に広く実施されているが、日本では行政などが必要性を丁寧に説明してこなかったため、あまり知られていなかったという。
 朝野教授は「本当に必要なワクチンが常に供給される体制をつくることが重要。そうでないと同じ問題を何度も起こすことになる」と話す。


4.接種の在り方説明で課長会議―新型インフルワクチンで厚労省
CareerBrain2009年10月3日

新型インフルエンザワクチンの接種の在り方などの方針を都道府県・中核市などの担当者に説明するため、厚生労働省は10月2日、東京都内で「新型インフルエンザ対策担当課長会議」を開き、接種の在り方の案を示した。案では、優先接種の対象となる医療従事者の範囲を示したほか、ハイリスクの基礎疾患をさらに「最優先」と「その他」に分け、最優先の患者から接種を始めるとした。厚労省では、来週明けにも案への決裁を得て、通知する方針。政府の新型インフルエンザワクチンの接種の基本方針は、長妻昭厚労相が1日に記者会見し発表している。
案では、基本方針で最優先の接種対象とされた医療従事者について、「原則として医業をなす病院または診療所において新型インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者」とし、救急隊員も含むとした。診療科は、「内科、小児科、救急科等、新型インフルエンザ患者の診療を行う診療科を基本とする」が、その他の診療科でも、新型インフルエンザ患者の診療を行う特段の事情がある場合は「対象として差し支えない」とした。職種については、医師、看護師などの新型インフルエンザ患者の診療に直接従事する職種が対象だが、その他の職種でも患者の診療を行う場合は対象とすることができるとした。
 また厚労省は、優先接種対象の基礎疾患を、さらに「最優先」と「その他」に分け、「最優先」の人から先に接種を行う方針を明らかにした。例えば慢性呼吸器疾患では、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)で通院中の患者などが、慢性腎疾患では、慢性維持透析の患者などが最優先だとした。
 さらに、ワクチン接種に当たっては、優先接種の対象者かどうか判断できる証明書を確認することが必要だとし、基礎疾患を有する者には、かかりつけ医療機関が「優先接種対象者証明書」を交付するとした。ただし、かかりつけ医が接種する場合は「この限りではない」としている。また、優先接種対象者の感染を避けるため、接種は予約制とし、接種を行う時間とほかの患者の診療時間を区分することとした。予防接種後に副反応が見られた場合については、報告を確実に行うよう求めている。このほか、受託医療機関の範囲に介護老人保健施設を含めるかについては、「検討する」とした。
■10月9日に59万人分出荷
 国産ワクチンの出荷予定日について、1回目は10月9日で59万人分、2回目は20日で67万人分とする見込みを示した。また、1、2回出荷分は都道府県ごとの医療従事者数の比率に従い都道府県に配分することとし、都道府県別の配分量を示した。
 また、保存剤が添加されていないワクチンの接種を希望する妊婦には、保存剤が添加されていないプレフィルドシリンジ製剤が使用できるようにすることとした。プレフィルドシリンジ製剤の納入を産科と産婦人科に限定するよう配慮することを、都道府県に対して求めた。
 このほか、サーベイランス体制を今後、より簡素化する方向性も示した。


5.先進国では100歳まで生きる人が過半数に=研究
Reuters2009年10月3日

高齢化を研究するデンマークの機関は、2日発行の医学誌ランセットに掲載された論文で、現在の平均余命の伸長傾向が継続すれば、裕福な国で生まれる赤ちゃんの半分以上は100歳まで生きるようになるとの見方を示した。
 高齢化の進展は医療システムや社会保障システムに大きな課題をつきつけるが、同論文では、今後は寿命が延びるだけでなく、晩年の健康状態が今よりも良くなることで、社会への負担は軽減される可能性があるとしている。
 デンマーク高齢化リサーチセンターのカール・クリステンセン氏は「長寿は遠い未来の世代だけが得られる恩恵ではなく、現在の先進国で暮らす多くの人に起こりうる運命だ」と指摘。「平均余命の伸長化が同じペースで続けば、裕福な国で2000年以降に生まれた赤ちゃんの多くは100歳まで生きると見込まれる」と述べた。


6.カルピス、原料由来の成分に血圧上昇の予防効果を確認
IBTime2009年10月3日

カルピスは2日、乳酸菌飲料「カルピス」の製造過程で得られるラクトトリペプチド(LTP)と呼ばれる成分に血圧上昇を予防する可能性があることを確認したと発表した。ラットを使用した実験で、LTPに血管拡張物質の生成を促す効果が確かめられたという。
 実験は、ラットにLTPを経口摂取させるもので、血管拡張物質であるNOの産生が誘導されることが確認された。また、NO産生を低下させることで血圧を上げる作用のあるNO合成酵素阻害剤(L-NAME)とLTPを同時に摂取させたラットでは、血圧上昇が抑えられることを確認した。
 同社はほかに、LTPに血圧上昇に関与するアンジオテンシン変換酵素(ACE)のはたらきを阻害し、血圧を降下させる作用があることを確認していたほか、血管内皮機能改善、血管年齢の若返りや血管の柔軟性改善など、血管機能の改善効果も確認している。
 同社は今後もLTPの血管機能改善作用や、高血圧、循環器疾患の予防に寄与する可能性などについて研究を進めていくとしている。


7.学会ダイジェスト:第45回欧州糖尿病学会

1) リラグルチドは体重増加と低血糖を伴わずに「HbA1c<7.0」の達成率を上げる

新たな糖尿病治療薬であるヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)アナログ製剤リラグルチド(本邦未承認)は、同剤の欧米における大規模第3相試験であるLEAD試験で比較対照とした他の糖尿病治療薬と比べ、2型糖尿病患者において体重増加や低血糖を伴わずに、米国糖尿病学会(ADA)が推奨する「HbA1c<7.0%」という治療目標を達成できることが明らかになった。LEAD試験を構成する6つのランダム化比較試験のメタアナリシスの結果で、9月30日から10月2日にオーストリア・ウィーンで開催された第45回欧州糖尿病学会(EASD2009)でカナダ・トロント大学のB.Zinman氏が報告した。
 メタアナリシスの対象としたのは、LEADを構成する6つのランダム化比較試験における26週目のデータで、それぞれの試験デザインは以下の通り。リラグルチド+グリメピリド vs. ロシグリタゾン+グリメピリド(LEAD-1)、リラグルチド+メトホルミン vs. グリメピリド+メトホルミン(LEAD-2)、リラグルチド vs. グリメピリド(LEAD-3)、リラグルチド+メトホルミン+ロシグリタゾン vs. メトホルミン+ロシグリタゾン(LEAD-4)、リラグルチド+メトホルミン+グリメピリド vs. インスリングラルギン+メトホルミン+グリメピリド(LEAD-5)、リラグルチド+メトホルミン+グリメピリド vs. エクセナチド+メトホルミン+グリメピリド(LEAD-6)。
 以前のメタアナリシスによって、リラグルチド1.8mg群とリラグルチド1.2mg群における「HbA1c<7.0%」の達成率は、それぞれ66%と58%で、比較対照とした薬剤およびプラセボ群の達成率(35~50%)よりも高いことが明らかになっている。今回の解析では、糖尿病治療で問題となる体重増加や低血糖を抑えつつ治療目標を達成できるかを検証するため、「HbA1c<7.0%+体重増加なし+重大および重大ではない低血糖のいずれもなし」という複合エンドポイントを設定して評価した。なお、低血糖は患者に記録してもらい、回復に第三者の助けを要した場合を重大な低血糖、それ以外で血糖値が3.1mmol/L未満の場合を重大でない低血糖とした。
 解析の結果、複合エンドポイントの達成率は、リラグルチド1.8mg群で39%、リラグルチド1.2mg群で35%。LEADの各試験における比較対象では、ロシグリタゾンが6%、グリメピリドが8%、インスリングラルギンが15%、エクセナチドが24%、プラセボが8%だった。
 複合エンドポイントの達成率について、リラグルチド1.8mg群の各比較対象に対するオッズ比(OR)を求めると、それぞれ以下のようになり、すべての比較対象を有意に上回った。対ロシグリタゾン:OR=10.29(95%CI:4.59-23.07、p<0.0001)、対グリメピリド:OR=7.26(95%CI:4.97-10.52、p<0.0001)、対インスリングラルギン:OR=3.69(95%CI:2.12-6.41、p<0.0001)、対エクセナチド:OR=2.02(95%CI:1.28-3.19、p<0.01)、対プラセボ:OR=7.27(95%CI:5.00-10.58、p<0.0001)。
 リラグルチド1.2mg群の達成率については、グリメピリド、ロシグリタゾン、プラセボを有意に上回り、それそれに対するオッズ比は以下のようになった。対ロシグリタゾン:OR=7.54(95%CI:3.36-16.93、p<0.0001)、対グリメピリド:OR=5.32(95%CI:3.63-7.80、p<0.0001)、対プラセボ:OR=5.33(95%CI:3.63-7.83、p<0.0001)。
 「糖尿病治療の3つの目標を複合エンドポイントとして得られたこれらの結果は、今後の糖尿病治療薬選択に示唆を与えるものだ」とZinman氏は今回の結果を締めくくった。


2) 心血管イベントの予測にはHbA1c測定を直接の血糖値測定と同様に実施すべき―Whitehall II試験から

心血管イベントの予測には、HbA1c測定を、直接の血糖値測定と同様に実施することが望ましいとする研究成果が報告された。デンマーク・Steno Diabetes CenterのD.R. Witte氏らが、9月29日から10月2日までオーストリア・ウイーンで開催されている第45回欧州糖尿病学会(EASD 2009)で発表した。
 心血管イベントの予測因子としては、HbA1cや空腹時血糖あるいは食後2時間血糖が考えられている。しかし、これらの指標がたとえばアテローム性動脈硬化症の初期段階と関係があるという直接的証拠が必須であるが、実際にそれらを比較した研究はわずかとされる。演者らは、この問題意識から、中年の非糖尿病集団で、血糖状態、HbA1c、空腹時血糖および食後2時間血糖と大動脈の硬さの関係について、潜在的交絡因子も考慮に比較検討した。
 対象は、Whitehall II試験の糖尿病かどうか不明だった登録者1818人(男性1214人)。平均年齢は60.8歳(SD:5.8)、平均体格指数は25.9(SD:3.8)だった。Whitehall II試験の登録者は試験第7相(2003~2004年)で、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)およびHbA1cを含む臨床評価を行っており、これが今回の解析でのベースラインとなった。試験第9相(2005~2006年)では、さらに大動脈の硬さの指標として頸動脈‐大腿部脈波伝播速度(PWV)の測定を行った。
 年齢、性別、平均動脈圧(MAP)で調整した直線回帰モデルによる解析を行い、および心血管リスク因子でさらに調整した場合の結果を求めた。
 その結果、平均PWVは8.3m/s(SD:2.0)だった。PWVは、空腹時血糖異常(IFG)のみを有する群と正常血糖の対照群との間で差はなかった(β:-0.02m/s; 95%信頼区間:-0.5‐0.5)。耐糖能異常(IGT)のみを有する群(β:0.9、95%信頼区間:0.3‐1.5)、IFGとIGTの両方を有する群(β:0.5、95%信頼区間:0.2‐0.7)、および新たに糖尿病と判明した群(β:0.7、95%信頼区間:0.3‐1.2)ではPWVが高く、動脈がより硬いことを示していた。
 さらに年齢、性別およびMAPで補正した五分位を求め、最下位と比較したPMVの差を、HbA1c、空腹時および食後2時間血糖ごとに求めたところ、最上位はHbA1cで0.5m/s、空腹時血糖で0.4m/s、食後2時間血糖で0.7m/sとなった。その上で、心血管リスク因子(喫煙、HDLコレステロール、中性脂肪、スタチン療法、降圧療法)で補正したところ、最下位と比較したPWVの差は、HbA1cでは最大23%、空腹時血糖では27%、食後2時間血糖で33%減衰した。
 ただ、HbA1cの上位2つの五分位と、空腹時および食後2時間血糖の最上位の五分位の差は、統計的に有意のままだった。この範囲では、年齢、性別、MAPで補正後、PWVは、HbA1cで標準偏差増分当たり最大0.19m/s (95%信頼区間:0.11‐0.28)、空腹時血糖で0.19m/s (同0.11‐0.27)、食後2時間血糖で0.25m/s (同0.17‐0.33)、それぞれ増加した。
 演者らは、今回得られた知見では大動脈の硬さ(早期の全身性アテローム動脈硬化症のマーカー)に関して、HbA1c、空腹時血糖および食後2時間血糖は同程度の影響を示していた、と結論した。その上で「心血管イベントの予測には、HbA1cの測定を、直接の血糖値測定と同様に実施することが望ましい」との見解を示した。



3) 日本人2型糖尿病へのリラグルチド、単剤でもSU薬との併用でも有効

新たな糖尿病治療薬であるヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)アナログ製剤リラグルチド(本邦未承認)について、日本の第3相試験の結果が報告された。単剤投与ではSU薬のグリベンクラミドよりも血糖コントロールが優れ、SU薬との併用では用量依存的に血糖コントロールを改善することが示された。9月30日から10月2日までオーストリア・ウィーンで開催されている第45回欧州糖尿病学会(EASD)で関西電力病院院長の清野裕氏が報告した。
 日本人2型糖尿病患者に対するリラグルチドの第3相試験は、リラグルチド単剤治療の評価(以下、単剤試験)とSU薬との併用効果の評価(以下、SU薬併用試験)する2つの試験が行われた。
 単剤試験では、リラグルチド0.9mgとグリベンクラミド2.5mgを比較。リラグルチド群(n=268)はリラグルチド0.9mgとグリベンクラミドのプラセボを投与し、グリベンクラミド群(n=132)はグリベンクラミド2.5mgとリラグルチドのプラセボを投与した。SU薬併用試験は、リラグルチド0.6mg+SU薬、リラグルチド0.9mg+SU薬、SU薬+プラセボの3群に割り付けた(いずれもn=88)。
 両試験ともに、対象としたのは2型糖尿病を有する日本人で、20歳以上、HbA1c値 7.0~10.0%、BMI<35kg/m2を条件とした。24週まではダブルブラインドで投与し、以降28週はオープンラベルで投与、52週時点の各指標を比較した。
 登録時の患者背景に有意な差はなく、各群における年齢は58.2~61.2歳。HbA1c値は8.21~8.92%。BMIは24.4~25.2kg/m2だった。
 登録時から投与52週におけるHbA1c値の低下は、双方の試験でリラグルチド投与群が有意に大きかった。具体的には、単剤試験におけるHbA1c値の低下はリラグルチド群が1.48±1.12%、グリベンクラミド群が0.95±1.06%。SU薬併用試験では「リラグルチド0.6mg+SU」群が1.09±0.84%、「リラグルチド0.9mg+SU」群が1.30±0.91%、SU群が0.06±1.29%だった。
 日本糖尿病学会が治療目標とする「HbA1c値<6.5%」に到達した患者は双方の試験で、リラグルチド投与群が有意に多かった。単剤試験において「HbA1c値<6.5%」に到達した患者はリラグルチド群で22.0%、グリベンクラミド群で8.4%。SU薬併用試験では「リラグルチド0.6mg+SU」群で14.7%、「リラグルチド0.9mg+SU」群で38.6%、SU群で4.5%だった。
 また、両試験とも、空腹時血糖値および7点測定血糖値の平均血糖値と平均血糖増加量はリラグルチド群が低く、膵β細胞機能については、リラグルチド群の方が有意に大きな改善を示した。
 登録時から52週後における体重変化量は、単剤試験ではリラグルチド群が-0.75kg、グリベンクラミド群が+0.96kg。SU薬併用試験では「リラグルチド0.6mg+SU」群が+0.07kg、「リラグルチド0.9mg+SU」群が-0.03kgで、SU群は-1.07kgだった。
 有害事象については、投与開始後6~8週においてリラグルチド群の消化器関連症状が多かったが、その後は対照群との差はみられなかった。
 また、投与期間中の重篤な低血糖は両試験ともでみられなかった。重大でない低血糖の発生率は、単剤試験においてリラグルチド群で0.7件/人・年、グリベンクラミド群で3.8件/人・年と、リラグルチド群が少なかった。SU薬併用試験では「リラグルチド0.6mg+SU」群が3.1件/人、「リラグルチド0.9mg+SU」群が3.7件/人、SU群が3.0件/人と、各群であまり変わらなかったが、24週以降ではリラグルチド投与群で低血糖の頻度が低いことが確認された。
 これらの結果から清野氏は、SU薬と比較したリラグルチドの有効性と忍容性が、欧米人と比較して投与量が少ないにもかかわらず、日本人の2型糖尿病患者に対しても確認できたと結論づけた。


8.学会ダイジェスト:第32回日本高血圧学会

1) 実地医はもっと原発性アルドステロン症を疑って!

地域連携で、2年で300超の原発性アルドステロン症を診断
高血圧症は全国で4000万人、そのうち少なくとも5%(200万人)は原発性アルドステロン症(PA)とされる。臓器障害の合併が多く予後不良な疾患だけに、早期発見・早期治療が重要。しかし1000人に1人程度の患者しか見つかっていないとされる。東北大学病院腎高血圧内分泌科の佐藤文俊氏は、「間違いでもいいから(患者を)送ってほしい」と実地医に呼びかけ、2007年から2008年の2年間で328人ものPA患者を確定診断した。この成果は、10月1日から3日まで滋賀県大津市で開催されている第32回日本高血圧学会総会で報告された。
 佐藤氏は、宮城県内を中心とする医師会の勉強会などで、原発性アルドステロン症の特徴を説明し、該当する患者がいる場合、ぜひ医局(東北大学病院腎高血圧内分泌科)に問い合わせか紹介をしてほしいと呼びかけて回った。
 同氏が説明する原発性アルドステロン症の特徴は、高血圧患者のうち、比較的若年者、治療抵抗性、重症高血圧、急な血圧コントロール不良、低カリウム血症などと、初診時の血漿アルドステロン濃度(PAC)と血漿レニン活性(PRA)の比が、PAC(ng/dL)/PRA>20、PAC(ng/dL)>12かつPRA<1となる症例だ。
 紹介された患者に対しては、30分間の安静臥床後、負荷試験(カプトリル50mg負荷後もPAC/PRA>20、またはPRA
http://fcm-news.blog.so-net.ne.jp/2009-10-04

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